ついに国会でも問題に

JR西日本・尼崎電車区の異常な職場管理

 去る11月8日、参議院国土交通委員会で服部さんを自殺に追い込んだJR西日本の異常な職場管理について、公明党の弘友和夫議員が質問を行いました。石川鉄道局長はJR西日本からの報告を伝えるだけの答弁にとどまりましたが、法務省からは被害者からの申告があれば取り上げて調査する旨の表明がありました。

 今後さらにあらゆる場で異常な実態を明らかにし、自殺者を生む日勤教育をJR西日本からなくすために努力します。

11月8日参議院国土交通委員会の質疑概要

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弘友議員 ひとつ指摘させていただきたい。先日の新聞報道に、JR西日本の尼崎電車区の44才の運転士が今年の夏、自殺をされ遺族の方が労災申請した。その報道によりましたら、車掌から「電源表示灯に異状がある」と連絡を受けて点検に行って安全確認をして、出発が約50秒遅れた。それが「ミスだ」として、再教育が必要だとしてやられた。それで自殺して、労災申請をしたと。
 安全確認のため出発が50秒遅れた。その遅れも2駅で取り戻した。安全確認のため、出発が遅れた。そのことでもって乗務から外して「安全教育をするんだ」させられて、その方を自殺に追いやった。自殺された。そのことは何かおかしいと思う。省として調査されてるのか。1年半の間に7人の自殺者が出てる。このような事実について調査されているか。

石川鉄道局長 JR西日本から聴取したところによりますと、会社側は「本件の遅延の事態というのはATSに関する基本的な知識の欠如で発生した、いわば事故の芽として認識して、後日、日勤教育を行った。もともと余裕時分が20分あった中でのこと。本人はその後日勤教育を3日間受けて、3日目の翌日にあたる9月6日に自ら命を絶たれた」と聞いています。

佐多労災補償部長 10月23日尼崎労働基準監督署に遺族の方が「遺族補償年金」の支給の申請があり、同日受理された。

弘友議員 今、鉄道局長から「本人の責任だ」と会社が言っている、と言われた。この考え方を変えないと、今後大きな事故につながりますよと、言ってるんですね。自分の間違いで時間とったら、日勤教育なり、乗車を拒否される。外される。となると、自分の間違いでもやってしまうわけです。マニュアルどおりでやると。
 この会社、10年前に信楽高原鉄道事故というのは。まさしくおかしいなと、おかしいと思っていても信号が青で、マニュアルどおりに、時間が遅れてはいけないと、つっこんだときにあの大事故になった。
 日勤教育は要するに乗車から外して、衆人環視の中で真ん中に机をおいて見せしめのためのさらし者にされる。9時から17時45分まで拘束されて(昼は1時間の休憩があるが)まわりの管理者から、常時見張られてたばこも吸えない。お茶も飲めない。トイレに行くにも管理者がずーっと付いていく。そこで反省文を書かされる。この方は5月には表彰を受けている。20年間事故歴、何にもない。そこで「(過去の)事故について書きなさい」と言われても、書くことはない。書かないと許されないから、他の人のを書く。またそれを責められる。というようなことで、だいぶ精神的に追い詰められていったという話です。

 こういう昔ながらの教育がいいのかどうか。本人が失敗したら、実際もとに戻って、実際にもう一回やらせてみるとかのシステムにしていかないと、一回失敗したら徹底的にやられるとなると隠すようになったり、いろいろな弊害か起こってきて、大きな事故につながる。教育のしかた、再教育のしかたを国土交通省として調査したことがあるのか。また、人権擁護の観点からいいのか、どうか答弁をいただきたい。

石川鉄道局長 鉄道の安全は大事なこと。鉄道はシステムで動いている。予め、定められた基本動作を行うことが有効的だと思います。各鉄道事業者は、事故を防止する観点から安全教育をしっかりやってると思っています。
 「事故や事故の芽を生じさせた運転士に対して同種の事故を含めた事故防止を目的として、JR西日本が日勤教育を行っている」と聞いている。
 教育内容等については基本的には各鉄道事業者のご判断であると考える。

法務省中川政務官 わが国の鉄道の安全性、正確性は世界に誇るべきものだと自負している。これは厳しい安全教育や不断の努力によってもたらされたという理解をしている。ご質問の記事には接したが、具体的な事実関係を法務省として承知していない。一般的にはこのようなケースでは、被害に遭われた方の申し出によって、具体的な事実をふまえる調査をし、そして人権違反となればそういった角度から取り上げていくものと考えるが、そういう事実がまだないから調査を行っていない。